でも、いざとなった時に不安だから知っておきたい…
そう思う親もいるかもしれません。
そもそも、なぜ出産時に血液型を調べてくれないのでしょうか?
実際に当時3歳だった娘に、血液型検査をしてきた時の様子をお伝えします。
調べない理由は?
昔は出産時に子供の血液型を調べていましたが、今では臍帯血で母親の血液と混じってしまい、正しい血液型が分からないので行われていないそうです。
また、輸血が必要な緊急時には、輸血を行う直前に血液型検査をします。
自己申告で血液型を言っても、間違っているケースがあるからです。
病院で血液型検査をする際は、小さな子供は血管を見つけにくく、採血するのに身体に負担もかかるし、時間もかかるのです。
そういった理由から、普段からは知る必要がないという事で、特別な理由がある場合以外はお医者さんも血液型検査を受け付けてくれない事が多いです。
それでも血液型検査をした理由
私が娘の血液型検査をした理由は2つあります。
一つは、娘が幼稚園に入る際、願書に血液型の欄があったからです。
おそらく、不明ならばそのままでもよかったのでしょうが、親元から離れ幼稚園で預かってもらう身です。
何かあった時の為の情報はひとつでも多い方がいいと思い、医師に伝える理由のひとつにしました。
もう一つは、親族にAB型のRhマイナスの方がいたからです。
多くの人のRhはプラスなので、マイナスはまれな血液型といえます。
更に、AB型のRhマイナスは、2000人に1人しかいません。
こうしたまれな血液型を持つ場合は、輸血などが必要になった時の為に、赤十字などの血液センターに登録をしておく必要があります。
・幼稚園の願書に書くため
・親族にまれな血液型の者がいる為
この2つの理由で、血液型検査を受けることが出来ました。
血液型検査は大変でした
まずベッドに横になり、足や腕などを叩いて血管を探します。
なかなか血管が見つからないので、採血をする看護師さんは娘の上に行ったり下に行ったりと、せわしなく動いていました。
小さな個人病院だったのですが、その時出勤していた看護師さん達6人ほどが入れ替わり立ち代わり様子を見に来て、6人全員が集まったりもしました。
血管を探して刺すまでにかかった時間は20分ほど。
横になっている娘はずっと不安そうな顔で怖がっていました。
ただでさえ注射を刺されると分かっているのに、なかなかその時が来ないのです。
予防接種とは違って一瞬の痛みではなく、ちょっと刺されている時間が長いので、採血される時も痛くて泣いてしまっていました。
大人ならばすぐに採血が出来ますが、小さな子供にはそうはいかないのです。
子供に精神的、肉体的負担はかかるし、病院の方々にも大変な思いをさせてしまいました。
血液型検査をやった感想
上記2つの理由がなければ、受けさせるべきではないと思いました。
血液型検査なんて、血を採って検査するだけでしょ。と思っていたけれど、その血を採るのにものすごい苦労がありました。
普通の大人だって、血管が見えにくく、採血のしにくい人はたくさんいます。
そういう人は痛い思いをしているのでしょう。
子供ならさらに体全体が小さいのだから、採血しにくくて当然です。
お医者さんが子供の血液型検査を渋るのも当然だと思いました。
もし子供の血液型を検査したいと思ったら、せめてもうちょっと大きくなってからした方がいいと思いました。