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まだまだ小さい赤ちゃんがいる場合、遠くへ行くのはなかなか難しいですよね。
ベビーカーや抱っこ紐だと結局徒歩だから、ちょっとした距離のところに行くにも時間がかかるし、いちいち車を走らせていたらガソリン代もかかります。
そんな時、ちょうどいいのが自転車です。
街中で、抱っこ紐をつけて赤ちゃんを抱っこしたまま、自転車を走らせている方を見た事ありませんか?
実はこれ、NGなんです。
抱っこ紐の使い方を誤ると非常に危険なので、自転車に乗って抱っこ紐を使う時は正しい使い方をしなければいけません。
自転車で前抱っこ紐は法律で禁止されている
赤ちゃんを前抱っこして自転車に乗せて走ることは、道路交通法により禁止されています。
もしやってしまったとしたら、違反になりますので気を付けましょう。
前抱っこだと体が離れて危険
「前抱っこの方が、赤ちゃんの様子を見られることが出来て安心なのに…」と思っていませんか?
自転車を操縦する時の姿勢を考えてみて下さい。
少し前のめりになっているのが分かりますか?
前のめりになって抱っこ紐で抱っこをすると、赤ちゃんと保護者との間に空間が出来るんです。
自転車でちょっとした坂道を走ったり、段差があった時、非常に危険です。
抱っこ紐の中で赤ちゃんの体がずれて、最悪飛び出してしまう事もあるかもしれません。
また、赤ちゃんが周りを見たくて反り返ったりするかもしれません。
そうすると、やはり前抱っこだと操縦に影響があって危険です。
おんぶならOK!
二人乗り(運転者1人、幼児1人)が認められる場合
運転者がおんぶひもで4歳未満の幼児を背負う場合(おんぶひもを使わないおんぶは認められていません。また、抱っこは抱っこひもを使った場合でも認められていません。)
引用元:埼玉県道路交通法施行細則(自転車関係)について
16歳以上の人間が、幼児を背負って運転する場合は道路交通法で認められています。
抱っこ紐を使っておんぶをする場合、背中部分にしっかりと赤ちゃんが密着して非常に安定します。
自転車走行中に前のめり以外の姿勢になることはめったにありませんので、体勢的におんぶは安全です。
おんぶされた赤ちゃんはリュックサックなどの荷物と同じとして、運転者の一部と見なされます。
後ろに背負うと姿が見えなくて不安という声もありますが、しっかり体に密着したその体温で安心を感じて下さい。
おんぶで自転車に乗れる時期は?
首が据わった3ヶ月くらいから、だいたい二歳くらいまでです。
抱っこ紐を縦抱っこで使える時期と同じですので、お使いの抱っこ紐の使用可能期間も確認してから使いましょう。
まだ3カ月で首が据わってなかったら、きちんと首が据わるまで、抱っこ紐でのおんぶはしないでくださいね。
そして、年齢だけでなく、使用可能な体重もしっかりチェックしておきましょう。
子供乗せ自転車を使おう
生後10か月頃からなら、子供乗せ自転車が使用できます。
きちんと腰が据わり、自分でお座りできる状態になったら、抱っこ紐でおんぶではなく、子供乗せ自転車のチャイルドシート部分に乗せてあげましょう。
チャイルドシートの前部分は、生後10カ月~3歳前後まで使用できるので、初めての自転車でも操縦者が子供の様子を見られるので安心です。
また、子供乗せ自転車に子供を乗せる際には、ヘルメットの着用が義務付けられていますので、忘れずに購入しましょう。
子供を一人おんぶして背負った場合、幼児用自転車に乗せられるのは基本的には1人までです。
つまり、運転者(16歳以上)1人+子供乗せ自転車座席1人+背負っている子1人=合計3人まで自転車に乗せられます。
三人乗り(運転者1人、幼児2人)が認められる場合
幼児二人同乗用自転車の幼児用座席に6歳未満の幼児を2人乗せる場合
幼児二人同乗用自転車の幼児用座席に6歳未満の幼児を1人乗せ、運転者がおんぶひもで4歳未満の幼児を背負う場合四人乗り(運転者1人、幼児3人)は認められていません。
引用元:埼玉県道路交通法施行細則(自転車関係)について
前抱っこでの自転車運転目撃談
都会や下町を通ったとき、前抱っこで自転車に乗っている方の多さに驚きました。
反対に、おんぶで自転車に乗っている方は見ませんでした。
田舎の車社会で自転車の存在自体ほとんどない場所から出てきた私にとって、都会の自転車の必要性はよく分かりませんが、それでも危険だから禁止していることは守るべきだと思いました。
「前抱っこの方が安心安全」
「何かあったときに子供をかばえる」
「おんぶの方が危険」
と思っている方もいらっしゃると思います。
車移動したくてもできない方もいらっしゃると思います。
でもどうしても生後10カ月以下の子と自転車移動する際には、おんぶをしてあげて下さい。
前抱っこだと使用者と赤ちゃんの間に隙間が出来て危険です。