赤ちゃんが生まれてくる前、ミルクは用意しておいた方がいいか…自分の母乳はちゃんと出るか…と、心配になったことはありませんか?
それぞれのメリット、デメリットを知っておけば、いざ赤ちゃんが生まれた時、心配事も減ります。
自分の身体、自分の生活に合ったやり方を見つけてみて下さい。
母乳のメリット
やっぱり母乳で育てたい!というお母さんは多いと思います。
そんな母乳のメリットはこちら。
・外出時の荷物が少なくて済む。
・赤ちゃんがごくごく飲んでくれる幸福感を身体で感じられる。
・お金がかからない。
・添い乳が出来るので、寝ながらでもあげられる。
ミルクと違って服を脱げばすぐにあげられるので、準備が楽ですね。
お出かけ先でも、わざわざミルクの調理用品を持って行ったりしないでいいので、持ち物がなくて便利です。
ごっくんごっくんと赤ちゃんの飲んでいる様子が、目を閉じていても体に伝わってきます。
哺乳瓶や粉ミルクなど、購入にかかるお金も必要ありません。
また、夜中に赤ちゃんが泣いても、添い乳をすれば自分は寝たまま母乳をあげられます。
これは赤ちゃんにとっても、床に寝た状態のまま母乳を飲みつつうとうとしてしまっても、そのまま移動されることなく寝られるので、非常にありがたいです。
母乳のデメリット
・乳腺炎になる可能性がある。
・どれくらいの量を飲んでいるのか分からない。
・外で授乳室を探すのが大変。
・冬は上半身が寒い。
・赤ちゃんから長時間離れられない。
赤ちゃんの飲む母乳は、お母さんが食べたものがそのまま出てくるとも言われています。
だから、薬も気軽に飲めませんし、お酒だって飲めません。
お刺身を食べたら母乳が生臭くなって赤ちゃんが拒否したとか、カレーを食べたら辛くなったとか言う話も聞きます…本当かは分かりませんが。
しかし、甘いものは食べすぎないように注意が必要です。
何故なら、乳腺炎になる危険があるからです。
甘いものを食べすぎると乳管が詰まり、乳腺炎になり、乳房ががちがちに固まって高熱を発症します。
だから、母乳育児中は食事に気を付けなければいけません。
また、母乳は赤ちゃんがどれくらい飲んでいるのか分かりません。
生後一ヶ月目の検診で、医者から「体重増えてないからミルク足しましょう」と言われて、初めて母乳の量があまり出てない事を知るお母さんも少なくありません。
一ヶ月検診まで、「ちゃんと母乳の量はしっかり出てるのだろうか」と不安になる人もいます。
外出の際には、そのへんで乳をあらわにするわけにもいかないので、いちいち授乳室を探さなければいけません。
冬は上半身をさらけ出すため、寒い思いをします。
そして、赤ちゃんの授乳時間には絶対にいなければいけないため、常時赤ちゃんから離れられません。
ミルクのメリット
・どれくらいの量飲んだかしっかり分かる。
・母親以外の人もミルクをあげられる。
最近の粉ミルクは、栄養バランスもしっかりしていて安心です。
哺乳瓶で量を計ってからあげるので、少し残されてもどれくらい飲んだのか見れば分かります。
また、母親以外でも、パパでもおばあちゃんでも誰でもあげられるので、お母さんが急に病気になった時でも安心です。
ちょっとした外出も、誰かが赤ちゃんのミルクのお世話が出来ればできちゃいます。
だから、育児のリフレッシュに、時間を気にせずに美容院だって行けちゃいます。
ミルクのデメリット
・準備が大変。
・いちいち作るのが大変。
・洗うのが手間。
・外出時は荷物が増える。
赤ちゃんが毎日何度も飲むものなので、当然粉ミルクをしょっちゅう買う必要があります。
これが結構大きくて重たいです。
そして、早朝だろうが真夜中だろうが、赤ちゃんがミルクを欲しくて泣き始めたらミルクを作らなければいけません。
ミルクは作り置きできないので、その場で粉を入れ、お湯を入れ、冷まして人肌になってから与えます。
作って飲ませたあとは、きちんと洗わなければいけません。
外出先する場合は、哺乳瓶やミルクを持って行かなければいけないので、荷物が重くなります。
混合のメリット
・母乳でどれくらい飲んでいるか分からなくても、ミルクで飲んだ量が把握できる。
・母乳をあげられる幸福感を感じられる。
・母親以外もミルクをあげられる。
混合育児とは、母乳とミルク両方やっている人のことです。
母乳は出るけど、量が満足に出ないから、足りない分はミルクで補うといった感じですね。
母乳育児とミルク育児のいいとこどりと言った感じです。
混合のデメリット
・ミルクのお金、準備、手間がかかる。
・食事、乳腺炎、授乳室など気を使わなければいけない。
混合の場合は、両方のいいところを手に入れられるけど、その分二倍大変になるといった感じですね。
混合の場合、基本的には最初に母乳を与え、そのあとミルクをあげます。
母乳は片方5分など、時間を決めてからミルクにしないと、あんまり出てなくても吸うのに疲れてしまい、せっかく作ったミルクを飲まなくなってしまう場合があります。
また、なんらかの理由で母乳をやめたくて完全ミルクにしたり、母乳の分泌量が足りなくてミルクもあげてるけど完全母乳を目指していたりする場合は、母乳をあげる時間を徐々に減らしたり増やしたりして、移行してみて下さい。
まとめ
母乳もミルクも混合も、自分の身体や生活に合ったものが一番いいです。
例えば、乳管が開通していなくて乳腺炎になりやすい場合は、思い切って母乳をやめてしまってもいいと思います。
乳腺炎になってばかりいたら、赤ちゃんのお世話が出来ませんからね。
また、仕事があるから赤ちゃんにつきっきりでいられない、他の人がミルクをあげられたほうがいい、といった場合や、どうしても母乳の量が増えない…など、理由はさまざまです。
母乳は大変だからダメだ…ミルクしかあげられなくてごめんね…など、ネガティブに考えてしまうお母さんの話を聞きますが、
どれが一番いいかなんてものは、ありません。
赤ちゃんのお腹を満たせれば、それが一番です。
育児は楽しくやっていきましょう。
混合と完母の体験談
筆者は一人目育児の時に混合、二人目の時に完全母乳を経験しています。
1人目の時にはまだ乳管がしっかり開通しておらず、母乳の量が少なかったため、足りない分をミルクで補っていました。
乳腺炎に3回ほどなり、病院に行って点滴をしてもらったり、かなり痛いマッサージをしてもらったりして、完全ミルクに移行しようとも思いました。
乳頭が切れて痛い思いもしましたが、結局ずっと混合のまま育て上げました。
ミルクは飲んだ量がしっかり分かるから助かるな、と思った半面、哺乳瓶を洗うのが非常にめんどくさかったのを覚えています。
しかし、1歳頃にお座りして自分で哺乳瓶を持ってミルクを飲んでいる姿は可愛かったです。
二人目は乳管がしっかり開通したらしく、母乳量が十分だったため、完全母乳でいけました。
心配していた乳腺炎もすることもなく、最後まで完全母乳が出来ました。
完全母乳のよかったところは、哺乳瓶を洗わなくてすむところ。
哺乳瓶は他の食器と違って洗って終わりではなく、消毒もしなければいけないところが面倒です。
とはいえ、やはり事前に思った通りにいかないものです。
乳腺炎の存在自体も出産前には詳しく知らなかったですし、いざ生まれてから直面するものばかりだと思うので、自分の望んだ状態にならなくても問題ないよ、ということが分かっていただけたら幸いです。